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岩崎健一郎ソロCD「GOLDEN BLEND」曲自己解説

#03 MONO

 
さて、3曲目。
 
この曲はずっとピアノ曲として個人的に弾くのを楽しんでいただけの曲。
高校生の時にはだいたい出来上がっていたかな。
歌モノにしようと思ったのはこのCDの企画をした時でアレンジも何も決まってないのに「等身大の恋の歌」というコンセプトだけは一人走りしていた状態。もちろんボーカリストも決まっていなかった。
 
 

常盤ゆうさんとの出会い
 

マキタスポーツさんのバンドでご一緒しているスーパーモリノ氏がひょんなことから「常盤さん歌ってくれるかも」という何気ない一言を真に受けて色々脳内シミュレーション。この時から本格的に歌モノにしたらどう聞こえるかを考えてもともとなかったBメロを作ったり、メロディを整えたり、アレンジ考えたり、、、、、、で常盤さんに正式にお願いしてからもすごいい時間がかかってしまってご迷惑をおかけしました。
 
歌声。
唯一無二の歌声。
所属されているグループの "risette"は、メジャーキーの楽曲が多いイメージ。そんな常盤さんがマイナーキーのバラードを歌ったらどんな感じになるんだろう?という気持ちでこの曲をお願いすることに。
私自身、risetteはCDでしか聞いたことがなかったのですが、声の透明感とか存在感が素晴らしくてアレンジを色々とこねくり回してました。あ、この辺は後の方で。
とにかく「あ、常盤さんの歌だ」ってすぐわかるボーカリストの最大の武器をどのように曲に載せるか、という戦いが始まるのです。
 
 

常盤さんの歌声は絶品!


 

二転三転のアレンジ

 
先にちょっと触れたアレンジ面。
最初はrisetteのようなアレンジだと当然合うんだろうな、と思ってデモを作りましたが私らしさが出ないなぁ、とか、打ち込み系にしようとかすごい悩みました・・・・・この辺の悩んだ過程は割愛ですが、やはりオーソドックスに最初のイメージもありピアノバラードにしようと。
 
サビの最初のコード[Bm7(b5)]も作曲当時は訳も分からずかっこいいから!という理論的ではないところで作っていましたがその辺のコード感も踏まえて少しテコ入れ。色々となんとなく転調してないような転調しているようなというギミックをちょっとずついれてゆったりとしたバラードのでも飽きない曲作りを心がけてみました。これは誰にも分からなくていいんです。私がニヤニヤできれば。
 
あと、この曲で初めて弦楽器登場です。
普段から弦、オーケストレーションに関しては福嶋先生に色々みていただいていますが本当に先生が見てくださらなかったらダメでしたね。。。まだまだ反省点はあるものの現時点での私らしさは存分に出せたかと思います。
あ、福嶋先生とはすっかりご無沙汰してしまってまして、もし可能であればまた色々ご教授していただきたいと思っております。またご連絡させて頂きます。という私信。
 
 
 
 

そして、素晴らしいミュージシャン。

 
ギター#02「Shake me up,Parade!」でも演奏していただいた山本サトシさん。
この曲では、私のアレンジが決まらないため色々とお願いをしてしまいましたがお付き合いいただきました。本当に感謝です。。
 
そして、ベースは服部源くん。彼にはこのCDでかなり弾いてもらってます。出会いはもうなんだかよく分からなくなってしますが、仲良くしてくれている素晴らしいベーシストです。
 
そしてドラムは熱帯JAZZ楽団でもおなじみの平川象士さん。
サンプラザ中野くん(敬称略)のサポートでこのCDの企画をお話しした際に何気なく「叩いてください!」とお願いしたら快く引き受けてくださいました。本当にリズムが完璧だと録音も順調に進むなぁ、と改めて思いました。ありがとうございました。
 
そして弦楽器の皆様。
Violin:石井夕紀さん
Viola:榎園麻衣子さん
Cello:松井洋之さん
 
もともと石井夕紀さん(以下ゆっぴー)とはつのだりょうこさんのコンサートでご一緒してからの縁で、色々お願いしておりました。今回も何でも言い合えるという意味でもゆっぴーにお願いして大正解。 榎園さん、松井さんとの息もぴったりで素晴らしい演奏をしてくださいました。ありがとうゆっぴー!
 
そして、作詞の都甲和香さん。
色々なリクエストを受けてくださって素晴らしい詩を作ってくださいました。
自身もボーカリストということで歌心ある詞になりました。
 
まだまだ語りたいことは山積みですが、、、常盤ゆうさんの「MONO」お楽しみ下さい!

試聴動画